内容は介護用品のVA、VEによるコストダウン依頼でした。
現状17万円の物を7万円にしたいと言う内容でした。
約60%のコストダウンなのでそれほど問題ではないと思いますが、色々と聞いていくと変更出来ない部分が43000円ほどあると言う事が分かり、すなわち127000円から27000円にしなければならないという事になりました。
それは約79%のコストダウンでありかなりハードルの高い仕事と言う事になりました。
私が初めてお付き合いをする時にお客様にお願いする事が一つありましてそれは【その機械に関する情報の開示】です。
そこには色々な情報があり、開発段階の問題、既にわかっている問題点、競合他社との差別化の問題、品質上の問題、更に目標とする数値すなわちコストダウン額です。
よく取りあえずやってみて貰って「お手並み拝見」してからその後の事を考えましょうと言う事がありますが、そうすると概ね失敗に陥ります。
それは「その程度の事は既にやってみた」とか、「それぐらいの改善では期待した内容にならない」とかですね。
それよりも今回のケースの様に出来るか否かよりも「市場価格で考えてこの程度の目標価格にしなければ意味がない」と言う強いメッセージを貰った方が結果的に見て成功する事が多いです。
いずれにしても今回の79%のコストダウンを可能にするために行える事では下記内容にしました。
1.実機を借りて隅から隅まで調べる。
2.競合他社の機械の内容もよく調べて差別化出来る内容を網羅してコストダウンを計る。
この内容をおこなって大変な事態になりました。
と言うのも競合他社の機械はかなり理想的な機構を持っていて「これ以上の機構を構築する事は難しい」と言う印象を持ちました。
そのところではお客様も同様の印象を持った様でどの様に差別化を図るかが問題となりました。
「同じ機構で勝負すると言う事は単にコスト競争だけであり製造メーカーのする事ではない」と言うのが私の持論であり、何とか他の機構を使って同等の品質、更にコストダウンを計りたいと思い進めてみたところ、やっぱりその様に考えて行けば光は差してくれると言う事である改善内容が浮かび上がり、概ねお客様よりの数値目標である79%に近いコストダウンと品質維持を出来る様になりました。
コストダウンの最も大事な要素は「同じ内容でない、差別化が出来る」と言う所にあると思います。
それにより販売戦略にも良い影響が出てくる事でしょう。
今回はとても良い仕事が出来たと思っています。
それはやはりお互いの情報開示に尽きる事でしょう。


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