Pine to Palm 100 走ってきました

9月15日、16日とアメリカはオレゴン州、アシュランドで開催されたPine to Palmに参加して走ってきました!?

初めてアメリカのウルトラトレイルの申し込んでの参加で何が起こるか分からず珍道中を予想しての参加でした。
日本とどれぐらいの違いがあるのか、それも大きな楽しみでした。

朝6時スタートと言う地点まで町から約60kmの山の麓まで早朝から移動でした。
日本の大会であればスタートポイントは明かりで煌々と輝き、サポーター、ボランティアの人々、ランナーでごった返していますが、アメリカのこの手のレースは参加者も少なく、この大会では120人ほどです。
それ故、集まっても非常に静かでした。

スタート時間の6時に近づいても何となく集まってきたと言った感じ!
スタート地点は単にチョークでラインを引いてあるだけです。
そして、とうとう6時がやってきました。

【カウントダウン!】と叫んだと思ったらそれはスタートの合図でした。
僕は何となく皆が走り始めたので「あ、スタートしたんだ!」と思い、走り始めましたが、此処でも少々変わった光景を見ました。

それはスタートしたのに周りのランナーは走らずに歩いていて周りのランナー同士でペチャクチャ喋りながら進んでいるのですね。

これはスタートしてから少々上り坂の道を進むので最初から一生懸命走るより「のんびりとこれから走り始めようか」と思える光景でした。

神奈川県で行われる「北丹沢12時間耐久レース」のスタートからすぐに登り坂になる光景に似ていました。
でも上記大会は数百メートルで平坦な道になりますが、「Pine to Palm」では2kmぐらいずっと登り坂だった様に記憶しています。

そんな調子で周りのランナーのお喋りを聞きながら走ったり歩いたりして登って行き、舗装道路からトレイルに入る道に来ました。

この大会では主催者のハル コーナー氏より前日の説明会で「コース変更、三叉路、四叉路等の場所では青とオレンジの2色のリボンで方向を指示します」と説明がありました。


5.jpg
上記写真の様に左に青リボン、右にオレンジリボンがあると右の方向に曲がって走っていく事になります。
日本ではこの様な道の選択が必要な箇所ではサポーターが立っているか、大会の名前が書かれた紙で矢印、または行くべき山、峠等の名前が書かれている事が多いですね。

これだけでコースを間違いなく走りきるのはアメリカらしいと改めて思った次第です。

そしてさらに走ると途中でリボンがあれば間違いなくその道を進めば良いし、1km、2kmと走ってもリボンが無ければ間違った道と言う事になり、戻って再度探すのは同じですね。

そんな事が最初から起こりました。
最初に入ったトレイル道が長い事下り坂でした。
地図では15kmほど登り坂と書いてあったので皆そのつもりで走っていたのですが、我々の一行の先頭が「どうもおかしいぞ、全然登らない道だ!」と言い始め、一同また逆戻りしました。
そのうち、一人のランナーが間違いなく2本のリボンがあったと言い始めて「ではこの道で間違いないでしょう」と言う事になりまた下り坂を走り始めました。

こう言うのは「アメリカらしい!」と思いながら楽しく走り続けたのを今も覚えています。

さて、前置きが多くなりました。
日本では標高は低くても登り下りがきつくて足腰が持たないコースが多いですが、このコースは登りは15kmで1500m程の登りで結構きつく感じますが、走るとそれほどきつくは無くてトレイル道を登っている感じで気持ちよく走る事が出来ました。

1.jpg
こんな感じでまさに森の中を走っている感じで気持ちよかったです。
アメリカのトレイルはこういう感じが多いと聞いています。
広い大地で距離も長いけど楽しく走れる感じですね。
3.jpg
15kmほど走ってやっと頂上にたどり着きました。
皆この頂上の光景を楽しみながら下り坂に安堵して走った事を覚えています。 4.jpg
コースはトレイル道とこの様な砂利道で構成されていました。
砂利道のどこかにエイドステーションがあると言った感じです。

この砂利道も先の分かれ道でリボンに従って走りましたが、何しろこの写真の様に同じ感じで走り続けて行くと「これで良いのかな?」と疑問を感じます。
それで砂利道を目を凝らして見て「靴跡が新しいのを見つければこの道で正しい」と言う事にして走り続けました。

何しろ参加者は120人ですから前にも後ろにもランナーがいなくなる事がかなりあり、非常に不安になります。

でものんびりと走る事が出来るのはやはりアメリカと言う大きさを感じながら走れる事と思った物です。

7.jpg
いかにもアメリカらしいトレイル道、気持ちよく走る事が出来ました。
6.jpg
この様な光景の所を走っていると完全に森の中に同化して日々の生活を忘れてしまいます。
この写真の道の奥深くに一人ランナーがいますが最初こそ沢山のランナーに囲まれていましたが、途中からはのんびりとマイペースで走っていました。

8.jpg
この橋はPine to Palm のホームページ内で紹介されていた写真の場所で「おっ!あの橋だな!」と思いながら渡りました。
レースではこの様に紹介されている写真と同じ光景に出くわす事が結構ありますが、やはりそれだけの価値ある場所と改めて思いました。

此処まで来るのに事前に予想した時間よりかなり掛かりました。
何度かの登り下りを繰り返し、エイドステ-ションも5kmから15km毎にあり、その都度水、軽いスナック、果物とそして沢山のサポーターに声をかけられて励まされ、走ってきました。

一番気にしたのは途中のエイドステーションで「水とか食料はどう言う様になっているのだろうか」と言ったところでした。

日本の「耐久レース」は文字通り、耐久レースで水以外提供しないと言ったレースが多いですね。
しかし、ウルトラトレイルで30時間を超す時間を走るのに水だけでは持ちません。

また、食料を持ち込むにもアメリカでおにぎりはないし?、サンドイッチ、果物ぐらいですから心細い物です。

そう言った点でも安心して単純に「体力、走力、脚力」の耐久レースで楽しかったです。

45kmのエイドステーションから53kmのエイドステーションまでは8kmで600mの登りで更に走り始めてから7時間ほど経ち、気温も上がってきてかなり汗をかいて水をかなり飲みました。
53kmのエイドステーションで水を補給しようと思い、かなり飲みました。
残り200ml程になってエイドステーションに着き、水の補給をお願いしようとしたらなんと「もう水はありません」と言われてしまいました。
やっとエイドステーションに着き水を飲めると思ったのが無いと言われた時の絶望感は想像を絶しますね。

更にここからまだ登りが続くのでかなりがっかりしました。
しかし、エイドステ^-ションの方々も何とか元気付けようとぶどうをくれたり、ビスケットをくれたりと気持ちは良かったです。

そんなこんなでこのステーションを出発してなるべく水を飲まないで済む様にゆっくりと登り坂を歩いて行きました。

そうしたらハル コーナー氏が車で我々を追いかけてきてくれて、「水はいりませんか?」と声を掛けてくれました。おそらく我々だけで無く他のランナーたちにも声をかけながら回っていたと思います。
「ウルトラトレイル耐久レース」の主催者として皆に出来るだけこのコースを楽しんで貰いたいと言う気持ちが伝わりました。

「助けられた!」と言った気持ちで水の補給を頂きました。
そしてハル氏より「後2km走れば後は下り坂で次のエイドに着ける、そうすれば水は豊富にあります。」と言われてまた元気になりました。

色々な意見があると思いますが、こう言う点はいかにもアメリカ式ですね。
僕は大好きです。
こう言う小さな大会で楽しめる一つの出来事でした。

9.jpg
エイドステーションです。
簡単にキャンプ用のテーブルを開いて果物、ビスケット、水等を置いてくれていました。
何処のエイドステーションでもそうでしたが、家族ぐるみと言った感じでした。
お父さん、お母さん、息子、娘さんが一つのグループと言った感じで非常にアットホーム。

到着すると皆が「大丈夫か?まだ走れるか?」と聞いてきます。
これが一番基本的な耐久レースの安全管理なのでしょう。

駄目だったら皆「もう駄目!」と言いますね。

そして途中の関門には時間制限だけで無く、前日計った体重と比較して異常に体重が少なくなっていると危ないと言った事をチェックする為に関門には「メディカルチェック」で体重計が置かれていました。

僕も12時間ほど走りましたが十分に水、食事を補給出来ていたので1kgほど体重が少なくなっていただけでした。

「こう言うチェックは日本では無いな」と思いましたが、合理的ですね。

さて、このチェックポイントは関門で残念ながら僕は時間制限内で通過する事が出来ませんでした。

62km地点で12時間かかりました。
11時間30分以内で通過出来ればOKでしたが・・・・・。

こちらの大会は非常に温情的で多少のオーバーは許してくれました。
最初の関門でも30分ほど余分に掛かっても本人に走る気持ちがあれば通過させてくれていました。
こう言った点もアットホームな少人数の大会なのでしょう。

基本的にアメリカのウルトラトレイルは数も多いけど参加人数は少なく100人から300人ほどです。
こう言うのも楽しく走れる大会です。

12.jpg
このゴールに入ってくる事を想像してスタートしたのですが、残念でした。
来年また挑戦しましょう。
心に誓い、再度練習しましょう。
11.jpg
預けたバッグはゴール地点に戻っていました。
日本の大会の様にゼッケンナンバーと同じである事を確認するとか、ボランティアの方が探してくれる事は無く、そこいらに置いてある自分のバッグを探してあれば持って行く、誰もチェックしません。

アメリカの良い点ですね。
13.jpg
主催者のハルコーナー氏より全ての完走者に完走証が渡されました。
ハル氏より全ての完走者に一言、及び握手をして完走をねぎらっていました。
こう言う点もアメリカ的雰囲気を感じました。
そして都度紹介される毎に周りのランナーたちから大きな拍手がある事は当然です。
14.jpg
この大会はスタート地点とゴール地点が違うワンウェイコースの為、スタート地点に車を置いている人たち用に大会が全て終了するとこのバスでスタート地点まで送ってくれます。

これで全てのスケジュールが終了しました。

来年の9月第3週にまた開かれるこの大会にまた挑戦です。
自分自身の弱点も分かり、足腰強化してリベンジです!

今回、この「Pine to Palm 100-mile Endurance Run」に参加する為にある日本人のトレイルランナーにこの大会の情報を教えて頂きました。
その方は昨年の本大会に参加されて完走しています。

「100」のブログを公開しているOさんに感謝です。
http://saihoucho.blog.eonet.jp/default/
とても面白いブログを公開されています。
有り難う御座いました。

そして最後に改めて本大会の主催者である「ハルコーナー氏」に感謝の気持ちを伝えたいと思います。
参加している全てのランナーにこのアシュランドの町とPine to Palamのコースを楽しんでもらいたいと言う気持ちが全面的に伝わりました。

ランナーとしても素晴らしい記録を残していますが、人間としても素晴らしい方で魅力一杯の方で、知り合えた事を誇りに思っています。

まさに「有り難う御座いました」です。

2012年10月13日投稿

コメントを残す